狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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タイトルはヒミツ-2

色々と文がまとまりませんでしたが、とりあえず
書き上げました(゚д゚)

またしても姉上さんにご出演いただきました。

…割と好きなキャラだという事が判明…!(゚д゚)
あ、もし台詞やらあれだったら訂正予定です(´・ω・`)(また無許可




迫り来る木剣を、紙一重で後方に跳んで躱す。
しかし、その先に鏃を取り外し、先端に丸めた布をつけた
矢が飛来した。

木刀でそれを切り払うが、その一瞬の隙を突いて、
再び木剣が俺に迫る。

まるで実戦のような緊迫感。
使用している武器を見なければ、誰もが
実際に命のやり取りをしているように思うだろう。

一体、2人はどうしたと言うのだ…?


【狼厳三股疑惑?-2】


事の発端は、今朝。
部屋から起きて行った俺に、楼華とセルヴィスが
無言で詰め寄ってきた。

そして、開口一番。

「表に出ろ、狼厳」「狼厳さん、ちょっと表へ」

と、2人揃って有無を言わさぬ迫力で口にするものだから、
俺は頷いて訓練用の木刀を取って、外に出たのだ。

そして、爺様も「やり過ぎぬように立ち会ってやろう」と、
共に外に出た。

それから、約30分。
俺と楼華・セルヴィスの2人は、戦い続けていた。
やがて、3人とも疲労困憊になったところで、
爺様から制止の声がかかった。

「3人とも、そこまでだ。…2人とも、少しは気が晴れたか?」

爺様の言葉に、セルヴィスと楼華はバツの悪そうな顔をする。
…が、俺には何の事だかサッパリだ。
それを察したのか、爺様は瓦版を差し出してくれた。

「これを読んでみろ。…全く…お主らも、まだ若いな。
 程々にするのだぞ。儂は一足先に戻っておる」

呆れたように笑って屋敷に戻る爺様を見送ってから、
瓦版を広げてみると…一面にデカデカと、
とんでもない記事が書かれていた。

『狼厳将軍、三股か!?
 謎の銀髪美女と仲睦まじく』

その記事には、俺と銀髪の美女が腕を組んで町を歩いている
映像が載せられていた。

「…む…ジョゼットではないか」

その写真の女には、見覚えがあった。
数日前に会ったジョゼットだった。

それを聞いた二人が、ピクリと反応する。

「…ほぅ…随分と親しいようだな?」

「うふふ…呼び捨てにする仲、ですかぁ…」

少し収まっていたはずの2人の闘気が、また膨れていくのを感じる。
俺は微かにそれにたじろぎ…無意識に後ろに一歩下がる。

すると、とす、と何かにぶつかった。

『おっと。…随分と暑苦しい事をしているな、狼厳』

その声は、聞き覚えのあるものだった。
後ろを振り向くと、想像した通りの銀のストレートロングの髪。
ぶつかりそうになった俺を支えた手とは反対側の手に、
煙草を一本持って、紫煙をくゆらせている。


「ジョゼット…」

『数日ぶりだな、狼厳。帝国に帰る事になったのでな、
 挨拶に来てやったぞ』


セルヴィスと楼華の鋭い視線が、ジョゼットに向けられた。
それを受けて尚平然としている姿は、シュヴァリエ殿を彷彿とさせる。

「ジョゼット、この記事だが…俺はお前と出かけた記憶がないが、どういう事だ?」

『ん?ああ、これはお前のクローンだ。もっとも、既にあの愚弟に
 塊を抜かれて、今は粉になってしまったがな』

俺が差し出した記事を見、ジョゼットは煙草をふかしながら
事も無げに言ってのけた。
…なるほど、先日渡した髪の毛は、クローン作成に用いられたのか。
帝国にはそういう技術があると、遠征の折に耳にした事がある。

「クローン…だと…?」

「じゃあ、本当に狼厳さんじゃなかったんですね…」

その話を少し離れて聞いていた2人がそう言って、ホッと息を吐く。
ピリピリとしていた空気が少し和らいだ。

これで2人の機嫌も良くなるだろう…そう安堵した俺だったが、
ジョゼットはそんな2人を見てニヤリと笑った。

…この笑顔は、シュヴァリエ殿が何か悪巧みをしている時の顔だ。


『何だ…こんな記事で妬いていたのか。
 楼華もセルヴィスも、意外と幼いのだな。
 …こんな幼い女達は放っておいて、私と帝国に来ないか、狼厳?
 大人の女の魅力を、教えてやるぞ?』


そう言って、白く細い指が俺の首筋を這う。
少しくすぐったいが、敵意があるわけでもないのでされるがままになり、
ぽんぽんと頭に手を置いて、髪を撫でる。
年上であるシュヴァリエ殿の姉君だ、俺よりも年上なのは
確実なのだが、頭を撫でるのは半ば癖となっている。


「ふ…俺を惑わそうとしても無駄だ。俺は皇国の将だからな。
 帝国に行く事は出来ぬよ」

『それは残念。…そこの女達に飽きて、刺激が欲しくなれば
 遊びに来ると良い。お前なら歓迎するぞ』


さほど残念そうでもなく笑って言うと、背丈に差があるからか、
ジョゼットは俺に近寄って頬を軽く撫でる。
…殺気に近い気配を感じる。

直後、俺はグイッと横から強く引っ張られた。
セルヴィスが俺を抱き寄せ、脇腹の辺りに楼華がしがみつく。

「…こいつを渡す事は出来ん」「狼厳さんは渡しませんよ!」

2人が同時にそう言うと、ジョゼットはクックッと心底楽しそうに笑い、踵を返した。

『ふふ、ご馳走様。じゃあな、狼厳に楼華にセルヴィス。
 また機会があれば会おう』

そして、悪戯が上手く言って満足したのか、手をヒラヒラと振りながら
立ち去って行った。
…残された俺達は、嵐が去ったような感覚を覚えながら、
暫く呆然としていた。

…が、ポツリと楼華から漏れた一言。


「…狼厳さん、デレデレしてましたね…」

「な!?そんな事はないだろう…普通だったぞ?」

「…いや、確かに鼻の下が伸びていたな。…来い、狼厳。
 再戦だ。その性根を叩きなおしてやる…」


…今日は、とんでもない一日になりそうだな…。
木剣を抜くセルヴィスと、訓練用の矢を番える楼華を
見ながら、俺は気が遠くなるような感覚を覚えていた…。
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Comment

 

お姉さまの誘惑を断るとは……なかなかやりますね。
嫉妬ごちそうさまでした。
  • posted by 緑 
  • URL 
  • 2013.02/14 00:31分 
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  • [Res]

 

あらあら、まあまあ…
楼華さんも気性が激しいのですね。
かわいらしい反応じゃありませんかw

……まぁ。
なんていうか、こう…

この
鈍 感 野 郎
的な感想は否めないのですけどね(爽に言いつつ、お二人に加勢しに行く(ぉ
  • posted by しろうさぎ 
  • URL 
  • 2013.02/14 02:16分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

全く私の誘いを断るとはいい度胸だ
まあ…クローンがアレ1体だけで終わる…
などと思っているようでは甘いな、私を誰だと思っている

しかし、面白い。いいデータが取れた、礼を言おう
嗚呼、そうだ…狼厳、お前は本当にいい身体をしているな(ニヤニヤ)

****

と言う事で、まさかの好きかもしれない発言!
これは熱い!

狼厳「シュヴァリエ殿、兄と呼んでもいいのだぞ」

フラグですか!(違います)

俺はジョゼ姉扱いやすいです、ほぼシュヴァなんで←
楼華とセルヴィスの焚きつけ役にもってこいですね
  • posted by ジョゼット(敢えて) 
  • URL 
  • 2013.02/14 03:13分 
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緑殿>
ふふふ、狼厳は割と素で、
『帝国の将になれ』的な勧誘だと勘違いしてます(゚д゚)
嫉妬させるのは可哀相ですが楽しいですね!(マテ

しろうさぎ殿>
相手が増えたーΣ(゜д゜lll)
ふふふ…この鈍感っぷりこそが狼厳なのです…!
見ている人をイラッとさせるほどの天然っぷりです(゚д゚)

ジョゼット殿>
まさかのご本人登場…っ!
女性版あだるてぃという事で、大人の魅力全開で
登場して頂きましたよ!
しかしそんなジョゼット殿を照れさせ、あたふたさせてみるのも
また面白そうな(ry

2人は恋愛面ではまだ子供ですからね!
焚きつけられるのには弱めなのです…っ(゚д゚)
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/14 07:03分 
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