狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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タイトルはヒミツ。

表にデカデカと出すにはどうなのよ?ってタイトルつけちゃいました(゚д゚)

魅惑の塊、誘惑の粉

こちらに乗っからせて頂きました(´∀`)


続きそうです…そしてシュヴァリエ殿のところの
NPC様お借りしました!

↑シリーズを読み終えた上でご覧くださいませ(`・ω・´)


…まただ。
今日もまた、何者かに尾行されている気配を感じる。

気配を殺しているのだろうが、あまりにも消し方が雑で、
軍人としての訓練を受けている者とは思えない。

だからと言って、時折いる、俺に激励の言葉をかけてくれる
イズレーンの民かと問われれば、そうではないだろう。

「…俺に何か用か?」

俺がそう声をかけると、気配は瞬く間に遠のく。
激励の言葉をかけようとしてくれる者なら、声をかければ
大抵は姿を見せるのだが。

ふぅ、と小さく息を吐き、素振りをしていた手を休める。
こんな感じの事が、この数日間続いて起きている。


【狼厳三股疑惑?】←タイトル


余計な心配をかけるのも何なので、爺様達には秘密にしているが、
どうにも気になってしまう。

…と言うより、剣の鍛錬や食事の時だけならまだしも、
風呂に入っている際にまで気配を感じるので、
気にならないほうがおかしい。

…それに、この気配。
微妙な点で異なるが…何処かで感じた事のあるような気がする。
これは、あくまでも勘に過ぎないのだが。



気配を感じ始めて数日目。
俺が声をかけると逃げてしまう事から、相手は何か、
俺に気付かれたくない理由があるのだろう。

そして、殺気は感じられない事から、暗殺などの類でもない。
それらを踏まえて、俺は少し相手を騙してみる事にした。


今日は丁度天気も良い。
爺様も楼華もセルヴィスも、それぞれ出かけていて屋敷には俺1人。

馴染みの記者が、夕刻前に尋ねてくる予定があるくらいで、
鍛錬を終わらせたら当面は暇だ。

俺は敢えて目立つように、縁側でごろりと横になり…そのまま、
昼寝をしている『フリ』をする事にした。

上手くすれば、これで相手が出てきてくれるだろう。
…暫くは様子を窺っていたのか、現れる様子はなかったが…
少しすると、足音を殺してそろり、そろりと少しずつ、俺に近寄ってくる。
黒いフードを被っていて、顔はよく分からない。


そして…俺に手が届く距離にまで来ると、すっと手が伸びた。
薄目を開けて見たその手は、細く、色も白い。
爪を綺麗に飾っているあたり、女性なのだろう。

その伸ばされた手を痛まないようにそっと握り、逃がさないように
ぐっと引き寄せた。


「…数日前から、俺を尾行していたな。何の用だ?」

ようやく捕まえた相手にそう声をかける。
すると、相手は驚いた様子も戸惑った様子もなく、口を開いた。

『いきなり女性を抱き締めるとは、お前は獣か?
 良いから離せ、狼厳』

…尾行しておいて、何という言いようだ。
ここまで堂々としていると、かえって清々しい。
思わず、笑ってしまった。

「これは失礼した。いつも逃げられてばかりだったもので、つい…な。
 それで、俺に何か用があるのかな?」

名前を知られている事は、さほど驚くことではない。
有難い事に、俺も今ではそれなりに知れた名だと自負している。
俺が手を離すと、女はフン、と何処かムッとした様子で立ち上がり、
フードを外した。

…その顔を見て、俺は唖然とする。
輪郭が女性的な丸みを帯びていたり、口紅を塗っていたり、
細部は当然異なるのだが、俺の知る友人に良く似ていたからだ。

『何を呆けている。私の美貌に目が眩んだか?』

微かに首を傾げてニヤリと笑う仕草も、そっくりだ。

「ふ…そうだな、確かに美しい。それで、どんな用件かな?
 シュヴァリエ殿の洋館なら、ここからは少し離れているぞ?」

確証があるわけではないが、恐らく間違いはあるまい。
…これも、勘に過ぎないが。

『ほう…よく、私がシュヴァリエの縁者だと分かったな?』

今度ばかりは少し驚いたのか、切れ長の瞳が微かに見開かれる。
シュヴァリエ殿の左目と同じ赤い瞳。

「ふふ…よく似ているしな。場所が分からぬのであれば、案内するぞ?」

『いや、場所は分かる。…久々に会うのでな、少し驚かせてやりたい。
 …だから狼厳。お前の髪をよこせ』

…驚かせてやる、というのと、俺の髪を渡すのと、
何の関係があると言うのか。
しかし、さも当然と言わんばかりに手を突き出している

強引なところもシュヴァリエ殿に似ているな…などと考えて
小さく苦笑しながら、俺は前髪を軽く引っ張り、一本抜いてから彼女に手渡した。

「ほら。これで良いのか?」

『…疑いもしないのだな、お前は。
 私はシュヴァリエの縁者。帝国の人間だぞ。
 これを悪用するかも知れぬ、とは考えないのか?』

渡した髪を、袋にしまい込みながら、女は尋ねてきた。

「…悪用か、考えもしなかったな」

『お話にならんな。皇国の将ともあろう者が、無用心すぎるだろう。
 そのうち悪人に騙されるぞ』

小さく鼻で笑って、女が言う。
しかし俺は、それに笑い返した。

「お前のように、美しい瞳をした悪人はいないものだ」

それだけ言うと、また女は小さく鼻で笑って、

『意外と気障な男だな』

などと言った。
それで用件も済んだのだろう、女は踵を返し、立ち去ろうとした。
…が、ふと俺は、名を聞いていないのを思い出した。

「待て。お前、名は?」

『ジョゼット=ディノワール。あの愚弟の姉にあたる。
 また会う事もあるだろう。私の名、覚えておけ、狼厳』

顔だけこちらに振り向いて、ニヤリと笑う。
その表情はやはり、シュヴァリエ殿のそれと似ていた。

そして、女―ジョゼットは、屋敷から去って行った。
…気付けば夕暮れも迫っている。
そういえば、あの記者は来なかったな…などと思いながら、
俺は屋敷の中に入り、皆の帰りを待つ事にした。


数日後に、あのような騒ぎが起きるなどとは、その時の俺には
知る由もなかった…。
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Comment

 

ジョゼ姉…!(ガタッ
成程、タイトル理解。
しかしタイトルはヒミツ。がタイトルだとおm

これはどうなるのか楽しみだなー!

しかし意外とあっさり髪を渡した狼厳…
君は後々大変な事になるのだぞ(アンナコトヤコンナコト
  • posted by 皇帝 
  • URL 
  • 2013.02/12 23:03分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

皇帝殿>
ブログの頭にいきなり『三股疑惑』とかあったら、
∑(゚Д゚;)となるのですよ、きっと!(゚д゚)

ふふふ…この次ですよ、この次!
色々と大変な目に遭うのは…!(゚д゚)
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/12 23:36分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

三 股 疑 惑 !?

天然たらしがぁっ!(ドロップキック/しつこい)

大変な目に遭うってアレですよね。
クローン的意味じゃなく二人の彼女から主に本人がって意味ですよねもちろん(ぇ)
  • posted by X 
  • URL 
  • 2013.02/13 11:51分 
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X殿>
ぎゃーΣ(゜д゜lll)(蹴り飛ばされ
手を握ったり抱き寄せたり
美しいなんて言っちゃったりは、
本人は素で言ってます(性質悪

勿論二人(本人)から狼厳(本人)が
ひどい目に、ですよ…!
またお姉さんにも出てもらう
予定だったりします(無許可
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/13 12:14分 
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  • [Res]

 

( !ω!)…(マッチョ待機中)
ろーがんさんは無意識にそういうこと言いますからねー…まさに天然たらし。

この後の展開は録画予約しておかないと!
  • posted by ぷちうさ 
  • URL 
  • 2013.02/13 15:39分 
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  • [Res]

 

ぷちうさ殿>
おばけ君のマッチョ化は
危険すぎるっΣ(゜д゜)
天然なのです…二人が可哀想!(ぇ

続きやちょっと時間かかるかも
知れませんっ(´・ω・`)
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/13 17:35分 
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