狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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狼厳と楼華-3

これにて、楼華サイドは終了ー!(゚д゚)
次は狼厳の過去でもかこうかなと画策中。
昔の話だから舞台がブリアティルトではないけれども!


あ…普通に閲覧注意な作品ですよ(゚д゚)



ピピン君やシズクさんと一緒に夕飯を食べてから、
私と狼厳さんは家に戻った。

屋敷と違ってお風呂は1つしかないから、
私が先に入って、狼厳さんは後で。
本当は狼厳さんに先に入って貰おうと思ったのだけれど、
家主なのだからと、私が先に入るように言われたので、
お言葉に甘える事にした。


【狼厳と楼華-3】


何となく、体を念入りに洗って。
持ってきたシャンプーで髪も丁寧に、しっかりと。
それでもまだ足りないような気がして、また洗って。

そんな事をしていたら、いつもより長めになってしまって、
50分近くお風呂に入ってしまった。
普段の寝間着とは別の、自宅で過ごす時に着る浴衣を着て、
狼厳さんが待っている客室に向かい、襖越しに声をかける。

「狼厳さん、お待たせしました。お風呂、空きましたよ」

…そう声をかけたけれど、返事はない。
気配に敏感だから、もし眠っていても大体声をかけたら
目を覚ましてくれるのだけれど。

「…狼厳さん?入りますよ?」

不審に思って、襖を開けて中に入る。
もしかして、他国の刺客が…なんて不吉な事を
考えてしまった。


けれど、全然そんな事はなくて。
部屋の中央に敷いておいた布団の中で、狼厳さんは
寝息を立てて眠っていた。

ホッと一息ついてから、私はそっと狼厳さんに歩み寄って、
声をかける。

「…狼厳さん、お風呂…空きましたよ」

疲れているだろうし、これで起きないなら、
そのまま眠らせてあげよう。
そう思って、小声で。

「……」

やはり、起きる様子はない。
荷物を持ってくれたり、掃除を手伝ってくれたり、
色々してくれたから仕方ない。
そう思って部屋を出ようとした時…突然脳裏に、シズクさんの言葉が蘇った。


『いいかい、楼華ちゃん。ああいう人には、自分からグイグイ
 行かなきゃダメだよ!“夜這い”の1つでもかけちまいな!』


…そんなはしたない事、出来るわけない。
異性とお付き合いをした経験も、口付けをした経験もないのだから。
けれど…。


「…。…起きないで…ください、ね…?」

狼厳さんの顔を覗き込んで、そう声をかけて、
寝息が感じられるほど近くに、顔を寄せる。

心臓が、物凄い速さで脈打っているのを感じながら…
狼厳さんの唇に、私の唇を、そっと重ねた。

けれど、それはほんの一瞬。
すぐに唇を離して、その場を去ろうと思って、立ち上がろうとする。


…直後、私は何故か、布団の上に仰向けに横になっていた。
そして、私の顔を至近距離で見つめる、何処か眠そうな顔をした狼厳さん。

「…あ、あの…」

起こしてしまった申し訳なさと、私がした事を知られたかも知れないという
恐怖から、上手く言葉が出てこない。

そんな私をまじまじと見つめて、少しして狼厳さんは少し笑った。
…いつもの優しい笑顔とは違う…獰猛な印象を抱かせる笑顔。


くぃ、と顎を親指で持ち上げられた。
突然の事に無防備になった私の唇に、狼厳さんの唇が重なる。
私がしたのとは、次元が違う…濃厚な、口付け。

どのくらい経っただろう…1分のようにも、1時間のようにも感じられた。
ようやく唇を解放されると、私と狼厳さんの唇を、銀糸が繋ぐ。
荒く呼吸をする私に、ククッと小さく喉を鳴らして、狼厳さんは囁いた。


「…俺相手とはいえ、男の寝室に無警戒で来るとは、無防備すぎるな。
 お前はもう少し、警戒心を持て…」


その声は、何処か眠そうで。
もしかしたら、まだ朦朧としているのだろうか。

そんな事を考えていると、狼厳さんの唇が私の首筋に吸いついて、
そこから少しずつ、下に降りていく。


「ろ、うが…ん、さん…っ。だ…め、です…っ」


その独特な感覚に、私は今まで自分でも聞いた事のないような声を出して、
狼厳さんを制止しようとする。
けれど同時に、その甘美な感覚を、ずっと味わっていたような気もしていた。


「…良いか…楼華。…これからは、あまり不用意に、俺や爺様、そして
 俺の仲間達以外の男に、気を許すな。…こういう目に、遭ってからでは、
 遅いのだからな…」


私の制止の声に、首筋からようやく口を離してくれた狼厳さんが、そう言う。
それでも、唇と唇が触れそうな距離で見つめられて、私は気が気ではない。


「わ…分かり、ました…気をつけ、ますから…」

「…ふふ、良い子だ。では…褒美をやらないと、な…」


そう言って、狼厳さんは再び、獰猛な笑みを浮かべる。
次は何をされるのか…不安と、ほんの少しの…何か違う感情を
抱きながら、ギュッと目を閉じる。


…けれど、それきり、何もなかった。
恐る恐る目を開けると…


「…くー…くー…」

「…ろ、狼厳…さん…?」


狼厳さんは私をギュッと抱き締めたまま、心地良さそうに
眠ってしまっていた。
ホッと息を吐いて、狼厳さんにどいて貰おうとしたのだけれど。

緊張の糸が切れた途端に私も眠くなって…
狼厳さんの背に手を回して、そのまま、一緒に眠ってしまった。





翌朝。私と狼厳さんは、ほぼ同時に目が覚めた。
夢見心地ながら、自分が何をしたかある程度覚えていたらしい
狼厳さんは、起きるなり私に謝ってくれた。

…後で分かった事だけれど、私が気付いていない間に、シズクさんが
狼厳さんに割と強めのお酒を飲ませていたらしい。
思い返せば少しお酒くさかった気もするけれど、
あの時はそんな事を冷静に考える余裕がなかった。

それでも、ひたすらに申し訳なさそうに謝って、
何でもする、と言ってくれる狼厳さんに、1つだけお願いをしてみた。


「…あの…。今度は、ちゃんと…普通の、口付けを…して下さい…」


私のありったけの勇気を振り絞ってのお願い。
少し驚いていたけれど、狼厳さんは照れくさそうにしながら、
それに応えてくれた。

首筋についた痕は暫く残りそうだったけれど…虫刺され、という事にしておこう。
こうして、私のいつもとは違う、波乱のあった里帰りは終わった。

…今夜は、狼厳さんの好きなおかずにしてあげよう。
何となく、そんな気分。
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Comment

 

うわぁぁぁぁぁっ!?(黙)

狼厳さんがついに本物の狼になったか……!

二人の女と同時に(ピー)しおって……許されませんよっ!
ニヤニヤが止まらないよ!
そんな自分はセルヴィス派です。楼華ちゃんも可愛いけれど……けれど!
  • posted by X 
  • URL 
  • 2013.02/12 00:22分 
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X殿>
今回のコンセプトは、
『狼厳のどS部分を見せよう』でした!(゚д゚)

く…これでもまだ、セルヴィス派が多いか…っ!
楼華はピピンと、というのも…いやいや!(ブンブン

私は基本的に一夫多妻派です(`・ω・´)(真顔
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/12 00:43分 
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( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

これだからラブコメ要員はっ!
リア充爆破しろ!と言えばいいのか!?いいのか!?

ノーマルなんだからもっと濃厚でも問題ないです、俺は←

楼華も可愛いよ!
でもセルちゃんが好きです…(ボソッ)
  • posted by 皇帝 
  • URL 
  • 2013.02/12 05:09分 
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セルしゃんにあんなことやこんなことをやらかしたくせに、しらふで楼華ちゃんにまともなキスとか!
酔っぱらってる時ならまだいいけど!(なんか言ってる


この天然たらしめええぇぇぇぇっヽ(`Д´*)ノ
  • posted by しろうさぎ 
  • URL 
  • 2013.02/12 05:59分 
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皇帝殿>
叩かれたっ!?Σ(゜д゜lll)

もっと濃厚…だと…!
眠るのをもう少し遅くして、寸前まで…とかするべき
だっただろうか…!(マテ
やはりセルヴィスが強い…!
ここは一夫多妻しかない!(゚д゚)

しろうさぎ殿>
ふふふ、お願いされたのだから、それに応えたまでなのですよ、
狼厳的には(´∀`*)

セルヴィスにあんなことやこんなこと…さて、
何の事でしょう…(`・ω・)(貴様
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/12 06:51分 
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狼厳さんのドSモードですって!?(ガタガタッ
酔うと狼になってしまうんですね…

セルにゃん(←)もいいけど私はやっぱり楼華さん派!
  • posted by ぷちうさ 
  • URL 
  • 2013.02/12 12:28分 
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ぷちうさ殿>
狼厳も鈍感とは言え、二十一歳の
男ですからな!(゜ロ゜)
しっかり狼にもなりますよ!
むしろ途中で寝たから大人しいほう!

おぉ、数少ない楼華派!
有難う( ´∀`*)

え、私?
私は一夫多妻h(ry
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/12 12:38分 
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楼華さんもっと!もっと押すのですよっ('Д')
ああでもそんな慎ましやかな楼華さんが私は好きです(`・ω・´)セルヴィスさんも魅力的ではありますがっ

そういえば狼厳さんは異世界人でしたね。随分馴染んでたから忘れてました(テヘペロする30代
過去話も気になりますね~
  • posted by ソーフィヤ・A・D 
  • URL 
  • 2013.02/12 16:42分 
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ソーフィヤ・A・D殿>
本当はもっと大胆に、とも
思ったのですが…楼華らしくないと
思ってこちらになりました!(゜ロ゜)

Σわーい、楼華派さんが増えた!
同じ弓使いですし、仲良くしてあげて
くださいね(*´∀`)
テヘペロ可愛らしい…!
いつかSS出て頂きたいなーと
密かに狙ってます(  ̄▽ ̄)
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/12 17:48分 
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ドS狼厳さんだと!?ついに牙をむいちまったのね(ドキドキ

セルヴィスさんとも、楼華ちゃんとも、キスしたとか これは事件です。
禁固刑だ禁固刑!
バレンタインデーに2人からの本命チョコなんて受け取らせねえよ
嫌ならこの嫉妬の塊を振り切ってみせろおぉ!!(HP:156)
  • posted by のら 
  • URL 
  • 2013.02/13 22:26分 
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のら殿>
ふふふ…ちょっと本性出しちゃいました(´ω`*)

ひぃ、禁固刑とか!
英雄戦に出れなくなってしまう!((( ;゚Д゚)))

ほほう…面白い!
我が一太刀を止められるとお思いか!(゚д゚)(奥義型侍
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.02/14 00:00分 
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