狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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狼厳とセルヴィスの危機-2

前回のあらすじ。

狼厳とセルヴィスが崖から落ちたよ!(゚д゚)


…これだけ書くのに長々と前置きしすぎである(´・ω・`)
そして続き。もうちょっと続きます(゚д゚)




どれくらい、流されただろうか。
セルヴィスを離してしまわないように、しっかりと
抱き締めながら、俺は何処か上がれそうな場所がないか、
必死に目を凝らした。


【狼厳とセルヴィスの危機-2】


「…ぷぁ…っ!ろう、が…私を、離し…っ!」


セルヴィスが、ようやく顔を上げてそう言う。
良かった、気を失っていたわけではないのだな。


「バカを言うな、お前はカナヅチだろうが!
 良いから俺に捕まっていろ…!」


セルヴィスが家事の次に苦手としているのが、泳ぎだと言う。
元々は厳格な騎士の家系だっただけあり、公衆の面前で
肌を晒すなど言語道断なのだそうだ。
そのため、泳ぎの訓練などをする機会があまりなかった、と言うのが、
コイツなりの言い訳だ。


「…っ…!」


そこからさらに暫く流され…ようやく、上がれそうな場所を見つけた。
俺はありったけの力を込めて水をかき…セルヴィスと共に、陸地に上がった。





「はぁ…はぁ…っ!」

戦闘の疲労と、流された疲労。
少し頭がクラクラする…が、とにかく、お互いに生きている。
それだけでも、良しと思おう。

「はぁ…すまない…借りが、出来たな…」

「気に、するな…お互い様だ…」

が、ここが何処なのかまるで見当がつかない。
木々が生い茂っているから、イズレーン領内であるのは
間違いないのだろうが…。

「結構な距離、流されてしまったようだな…」

辺りを見回して、ぽつりとセルヴィスが呟く。
俺も無言で頷きながら、少し辺りを歩いて回る。
…イズレーンには来て長いし、それなりに色々と巡回している。
しかし、ここには見覚えがまるでない。

「…そうだな。…ともかく、楼華が救援を連れて戻れば、
 俺達が転落したのは知れるだろうし、捜索してくれるはずだ。
 俺達は俺達で、戻る道を探そう。…早くしないと、また荒れそうだからな…」

チラリと空を仰いで、セルヴィスにそう言う。
昨夜の雨雲よりも濃い嫌な色の雲が、空を覆い始めている。
…今宵は、嵐になりそうだった。





それから暫く、俺とセルヴィスは森の中を歩いた。
所々印の代わりに、目立つ木に進んだ方角を刻み込んでいきながら、
歩き回って約1時間。
空を覆っていた雲から…遂に、大粒の雨が降り注ぎ始めた。

ただでさえびしょ濡れだった俺達は、これ以上体力を奪われては
敵わないと、何処か雨宿りの出来る場所がないか探していた。

「ん…?セルヴィス、あそこに小屋がある!
 少し軒先を借りられぬか、訪ねてみよう!」

そんな中、俺はこの暗い森にポツンと建つ、一軒の小屋を見つけた。
灯りもともされておらず、人の気配もしない…
一応、戸をノックしてみたが、案の定返事はない。

「…失礼する…」

そっと戸を開けてみると、鍵もかかっていない。
…どうやら、今は使われていない小屋のようだ。

幸い、多少埃っぽいがさほど汚れていないし、暖炉も薪もある。
俺とセルヴィスは暫くの間、この小屋で休息を取る事にした。
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