狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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町へのお出かけ

ギルドひとことやらからイメージを頂き、
妄想を膨らませ構想した結果がこれだよ!(゚д゚)

シリアスものだとなかなか書けないのに、
恋愛ものは割と書ける…それでも駄文。
まずはセルヴィス視点(・ω・)



「けほ…げほ、ごほ…っ」

その日。
狼牙志士隊は、未曾有の危機に直面した。
そう…戦場以上の修羅場とも言える、
我が隊の台所を一手に担う楼華が、風邪をひいてしまったのだ。

「…39度だな。今日は無理はせず、ゆっくり寝ていろ、お嬢。
 後で町にでも行って薬を買ってこよう」

楼華から体温計を受け取った老師が、そう言った。
かなりの高熱だ。

「食欲はあるか?町には、確か湯を注ぐだけで出来る
 お粥があったはずだ。薬を買ってくるついでに、
 買って来ようか?」

狼厳は、心配そうにオロオロしている。
…戦場では堂々としているくせに、いざこういう時になると
どうして良いか分からないようだ。

「は…い。少しは…食べない、と…ですから…。
 お願い…しても、いい…ですか…?」

楼華が紅潮した顔で、無理に微笑んでそう言う。
そして、狼厳は力強く頷いて、口を開いた。

「ああ。では、俺とセルヴィスは、買い出しに行って来る。
 爺様は楼華を看ていてくれるか?」

……は?


【町へのお出かけ-セルヴィス】


「…まったく…何故私まで一緒に行かねばならんのだ」

町を歩きながら、私はそう愚痴をこぼす。
狼厳も私も、今日は社での任務も何もなかったため、私服だ。
狼厳は胴着のようなものだが、私は黒いシャツに赤いコート、
ダメージジーンズと、完全にオフの格好だ。

「何を言う。お前は楼華が心配ではないのか?」

「いや、勿論心配だが…何も一緒に出かける必要は…」

何も察していない様子の狼厳が腹立たしいやら、
意識しすぎている自分が恥ずかしいやら。

ふぅ、と小さく息を吐いて、気を取り直す。

「…それで?最初は薬局に寄るか?」

「うむ。その後、商店街に寄って、お粥を買おう。
 しかし最近は便利なものが多いな…」

「…今夜の食事も見ておかねばなるまい。私が作ってやっても良いが…」

「いや、2日は戦闘不能になるから勘弁してくれ」

「…どういう意味だ、それは…。
 何ならここで決着をつけるか、狼厳…」





そんな事を話したりしながら、買い物を済ませる。
店に並んだ惣菜などを買って当面の食事の用意もしつつ、
店を出る頃には日が傾きかけていた。

「…もうこんな時間か。老師達も腹を空かしていよう。
 早く帰ろう、狼厳」

「ああ」

2人で片手に荷物を持ち、帰路につく。
今日は少し肌寒いが、これだけ動くと喉も渇いてしまうものだ。

「…少し喉が渇いたな」

それは狼厳も同じだったらしい。
屋敷に戻る途中の森の中に、丁度良い切り株があったので
そこに腰かけてゴソゴソと買った物を入れた袋を漁り始めた。

「冬とはいえ、動けば温まるからな。
 楼華は炬燵で寝たりするから風邪をひくのだ…」

まあ、楼華らしいが。そう付け加えながら私も
袋の中から、買っておいた飲み物を取り出す。
少し甘味の強いコーヒーだ。
狼厳はお茶を取り出し、それを…瞬く間に飲み干した。

「…少しは味わえ、まったく…」

「ん?ふふ、美味いものはつい、な。…しかし、最近の技術は凄いな。
 持ちやすいし、いつでも蓋の出来る、こういった容器まで開発されているとは」

「ペットボトル…と言ったか。私のは缶コーヒーというらしい。
 帝国の技術なのかも知れぬな…。ん…。ふぅ…美味しい」

私は狼厳のように一息で飲み干すような真似はしない。
とはいえ、美味しいとつい飲み干したくなる、という気持ちは
分からなくもないが。

「そんなに美味いのか…一口飲ませてくれないか?」

「ん?ああ、いいぞ…」

狼厳の言葉に、ほぼ反射的に缶を手渡す。

「では、頂きます」

「…!あ、待…っ!」

慌てて制止しようとするが、時既に遅し。

…所謂、間接キス…というやつだろうか。
それを意識してしまうと、途端に顔が熱くなるのを感じた。


十代前半の娘でもあるまいに、何をこんな事で動揺しているのだ、私は…!


「…ふぅ、これは確かに美味いな。牛乳の甘さがまろやかだ。
 …ん、どうした、セルヴィス?…心配するな、飲み干してはいないさ」

私の動揺など、気付いた素振りすらなく、狼厳は私に缶を返した。
確かに中身はまだ残っているようだ。

「…うむ。美味しいだろう」

飲食物を粗末にしてはならない。
だから私は、その残ったコーヒーを、しっかりと飲み干した。

…最早、味など分かりはしなかったけれど。





「…ふ、不覚…です…」

一方その頃。屋敷の中では、熱に浮かされつつ、楼華が
無念そうな声をあげていた。
まさかセルヴィスと狼厳が2人で出かける事になろうとは、
想像していなかったのである。

「…次の機会には、お嬢が2人で出かければ良かろう。
 …と言うか、大人しく寝ておれ。悪化しては敵わぬ」

看病しているウォルフガルドは、何処か困ったように言いながら、
若者達の青春を微笑ましく思いつつ、あまりにも鈍感すぎる
狼厳に、いつか説教でもしてやるべきかと、真剣に考慮していた。
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Comment

 

ニヤニヤが止まらないよバカ!バカッ!
缶コーヒーの中に爆薬入れてやるんだからぁっ!

……人様の恋愛ってなんて面白いんでしょう(ニヤニヤ)
  • posted by X 
  • URL 
  • 2013.01/19 00:08分 
  • [Edit]
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爆弾が足りない…だと…(ガタガタ
こうなったらブロンラヴィンで…(ブツブツ

これは楼華に口移しお粥がくるんだな…!( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
  • posted by 皇帝 
  • URL 
  • 2013.01/19 00:12分 
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  • [Res]

 

…(食用爆薬を準備中)

セルヴィスさんが乙女でかわいいっ!
  • posted by ぷちうさ 
  • URL 
  • 2013.01/19 00:19分 
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X殿>
ふふふ…ニヤニヤして貰えたなら何より!(゚д゚)
恋愛系は書いてて何か楽しい…(´ω`*)

そちらも恋愛したっていいのよ?
そちらも恋愛したっていいのよ?(大事なry

皇帝殿>
Σそれガチで殺りにきてませんか!?((( ;゚Д゚)))
口移し…だと…。……!∑(゜∀゜)(マテ

ぷちうさ殿>
また爆弾がΣ(゜д゜lll)

乙女なのだよー何気に実は初恋なのだよ!(゚д゚)
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.01/19 00:27分 
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  • [Res]

 

狼厳さんのばっかやろおぉぉ!!羨ましすぎて薙ぎ払いたい、追加ダメ付きで(ゴゴゴゴ

恋愛模様から読んで、今回のでわかった
僕はセルヴィスさん派だ(どうでもいい告白)
もーニヤニヤにまにまが止まらないんですけどどうしてくれます!?
次は楼華ちゃんに良い事があるんでしょうか、大期待!
  • posted by のら 
  • URL 
  • 2013.01/19 01:39分 
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  • [Res]

 

のら殿>
コメント有難うですよーヽ(*´∀`)ノ
…ってこちらからも攻撃がΣ(゜д゜lll)

ふふふ、どちら派、とかが出てきてくれるのは
書いてて凄く嬉しいのです…!
楼華サイドでもやらかしたから、
存分にニヤニヤしていくと良いのですよ!(゚д゚)
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.01/19 12:29分 
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