狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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恋愛模様-6

第6話。

とりあえず完結させたよ!
最終話は第7話です(゚д゚)




「…我ながら、上手に出来ました…。さて、後はホットミルクと…
 ちょっとしたお手紙も、書いたほうが良いでしょうか…」

「…これは日頃の礼。決して変な意味合いではない…。
 …ダメだ、こう言うと、かえって意識しているようだ…」

楼華の手作りチョコレートが完成したのと、
セルヴィスが帰ってきたのは、丁度ほぼ同時刻だった。


【恋愛模様-6】


戸が開く音がして、反射的に楼華が出迎える。
パタパタと駆けて行くと、セルヴィスが町の高級甘味処の袋を
手に提げて、何かぶつぶつと呟いていた。

「セルヴィスさん、お帰りなさい。お出かけされていたのですね?」

「…ん…ああ、ただいま、楼華。少し、な。町に買い物に」

「あら、そうだったんですね…」

楼華は内心でドキッとしていたが、それを表に出さずに微笑む。
セルヴィスは楼華も予想していたが、狼厳並の鈍感だ。
楼華の異変に本来なら気付くはずはない。

「ああ。…どうか、したか?」

だが、今回は何故か楼華の様子が少し変わったのに気付いた。
それには楼華も、表情の変化を抑えるのも忘れ、目を見開いてしまう。
が、少しして、意を決したように恐る恐る…口を開いた。

「…あの…それ…もしかして、チョコレート…ですか?」

「…ん…あ、ああ。そうだ。町の…有名な甘味処があったろう?
 そこで買ってきたのだ」

普段ならば、何気ない会話。
しかしセルヴィスは、今の楼華が放つ、独特の
『威圧感』のようなものを感じ取っていた。
そのせいか、返答が妙にしどろもどろになってしまう。

「…ご自分で召し上がるのですか?」

「い…いや、まあ…その、何だ。…アイツにも分けて
 やるくらいはしようか、とは思っているが…」

「…そうですか」

「あ、ああ…」





そのまま、暫し続く沈黙。
楼華も何やら物思いに耽っているし、
セルヴィスはセルヴィスで、戦場の緊張感とは
まるで種類の違うそれに戸惑うばかりだった。

暫くの沈黙の後、楼華はおもむろに、ピッとセルヴィスを指差した。
そして…

「ま…負けませんから、ね!」

そう宣言すると、恥ずかしかったのだろう、顔を真っ赤に染めた。
そう言われたセルヴィスは一瞬虚を突かれた顔をしたが、すぐに
その意図を察して、小さく頷いた。

「…私も、勝負に負けるつもりは、ないぞ」

そう言って2人は、ほぼ同時に互いの自室に入った。
勝負の決め手となるであろう、チョコに添える
手紙を書くために―。
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