狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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恋愛模様-2

恥ずかしかったのである程度書きためて、
勢いあるうちに一気に投下する作戦!(゚д゚)


狼厳が自室に入り、セルヴィスがようやく
立ち直って頂いたチョコレートに手をつける。
同封されていた手紙は、女性であると知った上での
ファンレターのようなものも1通あったが、残りは全て
男性と勘違いしているものであった。

それをグッと堪えてチョコを楼華と分け合って
食べていると、ウォルフガルドがふと口を開く。
…ちなみにウォルフガルドも、既にチョコは
完食済みである。

「そういえば、お嬢に小娘はチョコを渡したりせぬのか?」

「「…え?」」

ウォルフガルドの言葉に、2人はほぼ同時に
間の抜けた声をあげた。


【恋愛模様-2・セルヴィス】


「…チョコ…か…」

チョコを食べ終えた私達も、狼厳のようにそれぞれの
部屋に戻っていた。
その部屋の中で私は、先程老師が言っていた事について、
椅子に腰掛けて考えていた。

今まで…狼牙志士隊に加わるまでは、興味もなかった。
同性からチョコレートを貰う事はあったが。
…いかん、思い出すとまた落ち込んでしまいそうだ。

「…作ってみるか…。…いや、しかし、な…」

私は本格的に料理が下手だ。
楼華と比べて、というのではない。
以前料理をしてみようかと台所に入ったら、
何を間違えたか台所を半焼させてしまい、
それ以来台所には足を踏み入れていない。

「…そもそも、誰に渡すというのだ。バカバカしい…」

ふと頭に過ぎった奴の顔を打ち消すように頭を振り、ぽつりと呟く。
…が、そんな事を考えている事と、アイツの事を思い浮かべた
自分が恥ずかしくなり、私は顔が熱くなって机に突っ伏した。

「…ああ、もう!老師が余計な事を言うから
 変に意識してしまう……」

老師が、私と楼華に声をかけた時の表情を思い出す。
ニヤニヤとした何処か意地の悪い顔だった。
こうなる事を見越して、の事なのだろう。

「……」

思えば、私を一目で女と見抜いた男は、アイツが
初めてではないだろうか。
声で分かる、と言っていたが、私は声もやや低めだ。

手合わせの最中、あれほど楽しそうにしていたのも、
奴が初めてだったな。
騎士団での手合わせの際は、他の者は私が女だと知っていたから、
女などに負けてなるものかと、血眼になって挑んできたものだ。

そして…騎士を辞め、暗殺者に身を窶していた私を救ってくれて…

「だから私は何で奴の事を考えているのだ…!」

いつの間にかまた奴の事を考えていた私は、バン、と
机を叩いてそう唸ってしまう。
意識しないようにしようとすればするほど、頭の中が
その事で一杯になってしまう。

「…だめだ…少し頭を冷やそう。…老師め…」

私は今頃自室で楽しそうに笑っているであろう老師に
一言ポツリと恨み言を残して、部屋を出た。
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