狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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狼牙志士隊とおばけ:四

威勢の良い名乗りとは裏腹に、悪霊も俺も、ジリジリと少しずつ、
間合いを詰めていった。


おばけ探索話第四幕。
…とりあえず書いたものの、長くなった…。
…次こそ!次こそ完結!(゚д゚;)




「…静か、ですね」

「互いに間合いを探り合っておる。…あの悪霊…元は武人であろう。
 …それも、並ではない使い手だ」


互いの間合いを探り合って、数分。
…全く隙が見えない。
相手も同様なのか、或いはこちらの攻撃を待っているのか、
動こうとしない。


このままでは、埒が明かぬ。
そう考え、思いきって一歩踏み込み、太刀を振り下ろした。

それを見越していたのか、悪霊は体を軽く捻るだけ…最小限の動きで、
こちらの攻撃を避ける。

直後、殺気。慌てて後方に跳べば、
俺が先程まで立っていた地が、悪霊の太刀によって抉られていた。

が、相手は二刀。もう一撃、来る。
全身のバネを利用した突き。

後方に跳んで体勢が不安定なところを狙った…つもりなのだろうが、
この程度で体勢を崩すような鍛え方はしていない。
突きを避けて間合いを詰め、こちらからも突きを放つ。
…が、それは相手のもう片方の太刀によって防がれた。
ギリギリと鍔迫り合いをしている最中、悪霊が口を開いた。

『クク…ナカナカ、ヤルデハナイカ。今ノイズレーンニハ、貴様ノヨウナ猛者ガイルノカ』

「ふん…俺など、まだまだ弱卒。俺など足元にも及ばぬ方、ばかりよ…!」

『…ソウカ…』

不意に、悪霊の力が緩む。
怪訝に思い、俺も力を緩めた、その時。


「きゃあああっ!?」

「ちぃ…あちらに気を取られていたか…」

楼華と爺様の声。慌ててそちらを振り向くと、
無数の魍魎が2人を包囲していた。
恐らく、この場の瘴気に誘われて、現れたのだろう。

普段なら、魍魎ごときに後れを取る2人ではない。
だが、これは…如何せん、数が多過ぎた。

…前門の虎。後門の狼。
頬を冷や汗が伝っていくのを感じた。

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