狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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狼牙志士隊とおばけ:参

腹ごしらえも済ませて、俺達は改めて、洞窟内の
捜索を再開した。


おばけ話第三幕!
…長くなりそう…まだ続くかも(゚д゚;)
次で完結予定!そう間を置かずに書きたい…!


「…む…」

最初に異変に気付いたのは、爺様だった。
岩壁を触って何かないか確かめていた爺様は、一部、
妙に『柔らかい』場所があるのに気付いたのだ。

「小僧。ここに…何やら違和感がある。…その太刀で、斬ってみよ」

「…確かに…微かにだが、禍々しい気を感じるな…」

爺様の言葉に、俺は刀を抜き、すっと上段に構える。
そして…全力で振り下ろす。

すると、岩壁であったはずの場所に、ぽっかりと空洞が開いた。
どうやら不可思議な力で、入り口を隠していたようだ。
同時に、先程は微かにしか感じなかった禍々しい気が、一気に膨れ上がるのを感じた。

爺様と楼華に視線を配り、目で合図してから、各々武器を手にして前に進む。
一歩一歩進むごとに、気は濃さを増していく。
民がこの気に触れれば、それだけで命を落とすのではないかと思うくらい、
凶悪で禍々しい気だ。

それでも、奥に奥に進んでいくと、開けた場所に出た。
一見すると…神社にも見える。もう長い間、誰も訪れていないのだろう、
すっかりと朽ち果ててしまっていたが。




『…我ガ障壁ニ気付ク人間ガイルトハ…。
 迷イ、衰エタトコロデ、喰ラッテヤロウト思ッテイタモノヲ…』

朽ちた神社に足を踏み入れると同時に、地鳴りに似た声が響いた。
そして、一層濃くなる禍々しい気。

すると、神社の中から、人影が現れた。
身の丈ほどもあろうかという太刀を両の手に一本ずつ持ち、
鎧兜を覆ったその姿は、イズレーンの武人によく似ていた。

「貴様が、最近近隣を騒がせている悪霊、とやらか?」

『悪霊…カ。クク…ソウ呼バレテイルノナラバ、ソウナノデアロウ』

「何故人に危害を加える?事と次第によっては、我々は、貴様を滅しなくてはならぬ」

『…フン…人間ゴトキニ、理解デキルコトデハナイ。サア…貴様ラノ命ヲ、我ニ捧ゲヨ!』

問答無用、とばかりに、武人らしき悪霊は片手の刀の切っ先を俺に向けた。
ならばと、俺も刀を上段に構え、迎撃の態勢を取る。

「…相手は1人。楼華、爺様、手出しは無用だ。
 イズレーン皇国、狼牙志士隊筆頭、狼厳。いざ、尋常に勝負!」

『…クク…面白イ。我ガ名ハ――――!来ルガ良イ、人間!』

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