狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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水と光

最近仲良くさせて頂いている、春風殿にご出演いただいてみました(゚д゚)

…な、なんか狼厳くんえらそうじゃね?((( ;゚Д゚)))ダイジョウブナノカ、コレハ…

相変わらず残念な出来なSSです・゜・(ノД`)・゜・。




マッカ連邦王国の精鋭6名による、決死のフェネクス討伐作戦が
敢行される少し前。

未だフェネクスが各地で暴れ、暴威を振るっていた頃。
イズレーン皇国にも、その被害は当然及んでいた。


【水と光】


その日、狼厳は少し前に自ら皇国に誘った将・ハルセリオルを伴い、
フェネクスの被害を受けた村落を訪れていた。
復旧作業を手伝うためだ。
兵士も、体力と腕力とに優れた者を数名伴っていた。


『これが、フェネクスですか…噂には聞いていましたが、
 この惨状を見ると、その噂に偽りのない力なのですね…』


負傷者の手当てを魔法でこなしつつ、ハルセリオルが呟いた。
今手当てしている患者の他にも、重軽傷を不問とすれば、
十数名の怪我人が、彼の治療を待っている。


「うむ。幾度か対峙はしたが、あれの力は人知を超えている。
 おまけに斬っても斬ってもすぐに再生してしまうからな…」


正直、出来れば戦いたくない相手だ。

狼厳がそう続ければ、ハルセリオルは神妙な面持ちで頷いて、
周囲を見回した。
死者が出なかったのは、不幸中の幸いと言えるだろう。
それほど村落の被害は大きかった。

家屋の大半は焼け落ち、子供の泣き声もそこかしこから聞こえてくる。
周辺は豊かな自然に囲まれていたはずなのに、今では
その面影すらなく、焼け野原と化していた。


『…そうですね。他国の軍勢も動いていると聞きます。
 早く撃退できれば良いのですが…』

「そうだな…。…さて、俺は少し周囲を巡回してくる」

『あ、はい。お気をつけて』


この任務には、本来ハルセリオルが一人で赴くはずであった。
狼厳が同行したのには、村の復旧作業を手伝うことのみが
目的ではない。

ここ最近、フェネクスの力にあてられたのか、魍魎の活動も
活発化してきていた。
万が一、村落が魍魎に襲撃された際の保険として、狼厳は派遣されたのだ。


『…よし、終わりました。さ、次の方…』


ハルセリオルは、負傷者の手当てを主な任務としていた。
彼の癒しの力は水の力がある。
フェネクスの炎による怪我には有効だろうと判断されてのことだ。







それから2時間ほど後、ハルセリオルは治療を終え、天幕で休憩していた。
消耗した魔力を国から支給されたポーションで回復していると、
同伴していた兵士の1人が慌てた様子で天幕に駆け入ってきた。


『どうしました?』


息切れしていて声も出せないのだろう、ハルセリオルが尋ねると、
兵士は天幕の外を指差してみせた。
訝しげに天幕の外を見れば、村落の入り口付近で、戦っている人影が見えた。


咄嗟にハルセリオルは武器を手に取り、駆け出した。

近づくにつれ、戦っているのが狼厳である事…そして、
足を負傷したらしい兵士に左肩を貸している事に気付く。

魍魎達は狼厳に気をとられ、ハルセリオルが駆け付けている事に
気付く様子はない。


『…水よ、穿て!』


槍を突き出し、そう唱えると、水の矛が魍魎一匹の背を貫く。
思わぬ方向からの攻撃に敵の気が逸れたと同時に、狼厳が
右手で刀を振るい、ハルセリオルの進行方向にいる魍魎を斬り伏せた。

その隙間に、示し合わせたようなタイミングで
ハルセリオルが駆け付けると、狼厳は肩を兵士に貸したまま
刀を構えなおした。


「…後ろ半分は任せる」

『分かりました。手早く片付けて、その方の手当てをしましょう』


それだけ言葉を交わすと、互いに背を守るように、
狼厳とハルセリオルは互いの武器を振るった。

数分後、ハルセリオルを呼びに来た兵士に呼ばれた
他の兵士が駆けつける頃には、魍魎の群れはほぼ壊走してしまっていた。






「…しかし、今回は危なかった。助かったぞ、ハル殿」


戦闘の後。
崩壊した村落にある自身の天幕で、狼厳はハルセリオルに声をかけた。
狼厳も軽い怪我をしていたので、ハルセリオルに治療して貰ったのだ。


『いえ、そんな。僕の力がお役に立ったなら、充分です』


ハルセリオルは照れくさそうに笑ってそう言うと、
負傷者の様子を見てきます、と言い残して、狼厳の天幕を後にした。

狼厳はその背を見、ぽつりと呟いた。


「…いつか貴殿は、その背に皇国を背負うのだろうな」


その日はそう遠くないのかもしれない。
そんな事を考え、狼厳は『俺などが何をおこがましい』と
苦笑しながらも…いつか共に大舞台に立つ日を、
楽しみに感じているのだった。
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Comment

NoTitle 

出演させていただいてありがとうございました!(∩´∀`)∩
狼厳さんはかっこいいから偉そうに見えたとしても何も問題ないのです!

狼厳さんの背中任せていただいた上に、あんな事言われたら大舞台に立てるように頑張るしかないじゃないですか!
という事でいつか共に戦えるように頑張らせたいです(`・ω・´)
  • posted by 春風 
  • URL 
  • 2013.08/10 21:33分 
  • [Edit]
  • [Res]

NoTitle 

ひゃーそう言って頂けると光栄の至り!
狼厳くん格好良いと言って頂けると嬉しいのです…!

いつか一緒に大舞台に立てると良いなーと思うのです…!
頑張りましょうー!( ゚∀゚)
  • posted by 狸侍 
  • URL 
  • 2013.08/10 21:45分 
  • [Edit]
  • [Res]

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