狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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狼牙志士隊の休日

海がブームみたいなので、乗っかってうちの子達を
遊びに行かせてみました(゚д゚)



刻碑暦998年・夏。

比較的気候の穏やかなイズレーン皇国と言えども、
やはり夏場は暑い。

狼牙志士隊の屋敷には、流石元・旅館と言うべきか、
ヴァルトリエで製造されたと見られる『冷房』なるものも
備え付けられているのだが、皆それをあまり好まない。

よほど暑い時はやむを得ず利用するが、
基本的には『自然の気候をそのまま味わう』事を好む。

暑いとは言え、冷房を利用するまでもない。
しかし、暑さを逃れたい。

そう考えた時、一行が『海にでも行こう』と
考えたのは、至極当然とも言えた。


【狼牙志士隊の休日】


「…流石に混んでいるな…」


全員分の荷物を抱えた狼厳が、辺りを見回して言う。
やはり考える事は皆同じなのか、多くの者が
海に訪れ、それぞれに休暇を満喫しているようだった。

見知った顔もいれば、初めて見る顔もある。
この場で国籍を問うなどと言うのは無粋というものであろう。

全員が同じく、暑さを嫌ってこの地を訪れ、
ただ楽しんでいるだけなのだから。


「狼厳さん、すみません、荷物を持たせてしまって」

「なに、気にするな。力仕事はお手の物だ。
 お前達のは…これだな。あちらに更衣場があるようだし、
 着替えてから合流するとしよう」

「すまないな、狼厳。後で礼にカキ氷でも奢ろう」


申し訳なさそうにする楼華とセルヴィスに荷物を渡し、
更衣所に向かう2人を見送ってから、狼厳とウォルフガルドも
男性用の更衣場に向かう。





日頃から激しい鍛錬を重ねている狼厳とウォルフガルドは、
水着姿になるとより筋肉が際立ち、人目を引いた。

ウォルフガルドに至っては、体の至る所に傷があり、
日光が強すぎるからとサングラスをしているので、
狼厳ですら些か恐怖を覚えるほどだ。

楼華とセルヴィスも、それぞれ水色と赤のビキニタイプの
水着を纏っており、こちらは主に男性の目をひいていた。

とはいえ、同行している2人が2人なので、彼女らに
声をかけようとする不埒者などいようはずもなかったが。






「ウォルフさん!」

「うむ、任せろ!」


狼厳が放ったサーブを、ウォルフガルドが綺麗に拾い、
そのボールを楼華がトスし、ウォルフガルドがその巨躯からは
想像も出来ないほど見事に跳躍し、スパイクを放つ。


「狼厳!」

「く…っ!」


狼厳は辛うじてそれに反応するものの一歩届かず、
指先を掠めてボールは砂浜に叩き付けられた。


「これでセットポイント、だな」

「まだだ…まだ負けぬぞ!」

「ビーチバレー…初めてやりますけれど、面白いですね」

「ふふ、確かにな。だが…狼厳、このまま負けるのは癪だ。
 次を取れば同点になる。勝つぞ」

「無論だ。勝負である以上、負けるつもりはない」


4人はビーチバレーなる競技を少し前に伝え聞き、
それで勝負をしていた。

普段の、矢や弾丸が飛び交い、剣戟の音の響く戦とは違う、
心地良さすら感じられる勝負。

日が暮れるまで、4人は思う存分に楽しみ、英気を養うのだった。






そして、後日。


「…日焼け止めを塗るのを忘れていました…不覚です…」

「私もすっかり失念していた…。く、ヒリヒリする…」


肌の手入れを疎かにしてしまい、嘆く楼華とセルヴィス。
その様子に、同じく日に焼けた狼厳とウォルフガルドは
小さく苦笑する。


「良いではないか、少しくらい。健康的だぞ?」


狼厳がフォローのつもりでそう言うと、ウォルフガルドは
小さく溜息を吐き、少し距離を取った。
それと同時に、楼華とセルヴィスが鋭い視線を
狼厳に投げかける。


「甘いですよ、狼厳さん」

「そうだ。こういうものは、少しの気の緩みが命取りなのだ。
 お前も少しはそういう事を学んでおけ。
 帝国にいる例の娘は、そういう事には疎そうだからな」

「そうです。狼厳さんが気を付けて差し上げないと!」

「あ…ああ、そうだな。気をつけよう、うむ」


3人のそんなやり取りを背に、ウォルフガルドはあらかじめ
切り分けてあった西瓜にかぶりついた。


「…今日も良い1日であったな」


そんなウォルフガルドの呟きに応えるように、爽やかな風が
屋敷の中を吹き抜けた。

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Comment

NoTitle 

>>ウォルフガルドに至っては、体の至る所に傷があり、
日光が強すぎるからとサングラスをしているので、

これは…じゃぱにーずまふぃa…
普通に怖いわ!普通に!ウォルフさんがサングラスとか怖いわ!

そりゃだれも声かけれんよ…楼華ちゃんにもセルヴィスにも…(ガタガタ
  • posted by 皇帝 
  • URL 
  • 2013.07/02 16:58分 
  • [Edit]
  • [Res]

NoTitle 

皇帝殿>
ナンパ男「へい彼女達、お茶でm」

爺様「…(腕組みして無言で仁王立ち」

ナンパ男「ひぃぃぃ!すんませんでしたー!」

この流れですね分かります(`・ω・´)

ちなみにチャレンジした人は波打ち際に首まで
埋められて放置されます@干潮時
  • posted by 侍 
  • URL 
  • 2013.07/02 19:54分 
  • [Edit]
  • [Res]

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