狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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狼牙志士隊の歩み・第一歩

色々とSS書いていますが、正式な狼牙志士隊結成の
経緯やら書いたことないなーと思って、『歩み』と題して
書いてみる事にしました!(゚д゚)

…皇帝殿のところを真似たっぽくてごめんなさい!(土下座




「…腹が減ったな…」

妙な門の前で怪しい男から手渡された刀を佩き、
俺と共にこの世界に飛ばされてきた虹色水竜を引き連れて、
何処とも知れぬ森の中を当てもなく彷徨う。

…とはいえ、この世界の貨幣も持っておらず、それ以前に
近くに民家すら見当たらない、深い森の中。

手元にあるのは刀だけ。
近くには果物の類も見当たらない。
動物の類でもいれば、それを仕留めるのも手だが、
その気配すらない。

…要するに、行き倒れ一歩手前、という事だ。


【狼牙志士隊の歩み・第一歩】


「…このような、見知らぬ地で果てるなど…冗談ではないぞ…」


空腹のあまり、眩暈すら感じる。
ここに来る直前まで、悪しき龍と戦っていたので、
かなりエネルギーを消耗してしまっていた。

通った道を再度通るのを避けるべく、木々に印を
残しながら歩く事、約3時間。

それでも民家の影すら見当たらない。

次第に意識も薄れ…水竜の甲高い鳴き声を背に聞きながら、
俺は地面に倒れ込んだ。





…懐かしい、香りがする。
食欲をそそる、味噌汁の香りだろうか。

その香りに誘われるように、俺の意識が覚醒していく。


『おや、お目覚めかい?』


薄っすらと目を開けた俺に気付いたのか、快活な女性の声が響く。
そちらに視線をやると、割烹着を着た、愛想の良い笑顔。
見たところ、この世界の住人のようだが…言葉は通じるようだ。


『あんた、この里の近くで倒れてたのさ。アタシはシズクってんだけど…
 格好から察するに、あんた、イズレーン皇国の兵士さんかい?』

「…イズレーン皇国?」

『おや、違ったかい?……と言うより、ここが何処なのかも
 分かってないみたいだねぇ…。こうして会ったのも何かの縁さ、
 アタシで良けりゃ、なんでも教えたげるよ』


シズク殿の言葉に、俺が礼を言うと…同時に、腹がぐぅと音を立てた。
それを聞いたシズク殿は豪快に笑い、『まずは腹ごしらえだね』と言って、
味噌汁を茶碗に注いで差し出してくれた。

それを頂いてから、俺はこの世界の事を色々と教えてもらった。


この世界が、ブリアティルトという事。

ここはイズレーン皇国という国の、領内の隅にある森だという事。

現在五ヶ国が緊張状態にあり、いつ戦になってもおかしくない事。

そのため各国は、傭兵を多く募っている事。

そして現在、この里の近くにも魍魎と呼ばれる魔物が頻繁に出没する事。


まったく知らない世界。
その全てをすぐに理解する事など出来るはずもなく、
話を聞いている間に日は暮れて、気付くと夜になっていた。


『…もうこんな時間か…今夜はうちに泊まっていきな。
 お客さん用の布団くらいあるからね』


流石にそこまで世話になるわけには、と一度は遠慮したが、
良いから良いから、と笑って言われたし、宿に泊まる当てもなく、
見知らぬ世界で野宿するのは勇気がいる。

俺は好意に甘えて、一宿一飯の恩を受ける事にした。
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