狼牙志士隊の日誌

イズレーン皇国所属・狼牙志士隊の日誌

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生死の狭間で-3

とりあえず本編はこれで完結…あとは後日譚的なのを1つ書きます(゚д゚)

久々のシリアス、難しかったorz
次は皇帝殿のリンク先からお題でも見て
恋愛もの書こうかな…(´ω`)




…次に気が付いた時、俺は外に連れ出されていた。
相変わらず手は縛られていたが、足は動く。
…しかし、血を流しすぎたのだろう、足に力が入らない。


「狼厳!」「狼厳さん!」


俺が意識を取り戻すと、聞こえた俺を呼ぶ声。
そちらの方を向けば、元はクローンであったのだろう灰と、
それを打ち倒したと思われる、楼華にセルヴィスに爺様、
そして俺の頼もしい仲間達がいた。


【生死の狭間で-3】


『このクローンは、ストックがないというのに…。
 まさかこうもあっさりやられてしまうとは、少々計算外でした』


耳元で聞こえた、耳障りな声。
状況から察するに、俺を人質にしているのだろう。
喉元に冷たい金属の感触がある。


「……!」


セルヴィスと楼華が、男に向かって何か叫んでいる。
…珍しいな。あの2人が、ここまで本気の殺気を放つのは。
それだけではない。爺様も、無言ながら鳥肌が立ちそうなほど
濃く、強い殺気を放っているのを感じる。


『…動かないことです。動けば、彼の首を切り裂きます。
 どうなるかは…分かりますね?』


ジリジリと、後退しながら皆を脅す。
ここは…多少のリスクを覚悟で、残る力を振り絞って
拘束を振り解くべきか。

そう考えていた矢先、皆の死角…木々の間からチラリと見えた、
栗色のはねた髪に、緑のカチューシャ。

…仕える国が違うと言うのに、彼女まで来てくれたのだな。
そんな事を思っていると、彼女は静かに銃を構えた。

普段とはまるで違う、戦士の顔。
そして…引き金が引かれる。


『ぐぅっ?!』


銃声と共に放たれた銃弾は、見事に魔導学者の手を捉え、ナイフを手放させる事に成功した。
いつの間にこれほど腕を上げたのだろう、などと悠長な事を考えていると、
ナイフが落ちたのを見た皆が、こちらに駆けて来るのが見えた。

俺はセルヴィスと楼華に引き寄せられ…そのまま、体を預けるようにしてもたれかかる。

ふと森の方を見ると、既に彼女の姿はなく…。
それを確認して、俺の意識は再度、闇へと溶けていった。





それから、どれくらい経ったのだろうか。
気が付くと、俺は何処かの病室のベッドに寝かされていた。
まだ体は痛むが、意識は割とハッキリしている。

ゆっくりと上半身を起こせば、ベッドに突っ伏して眠っている、
楼華とセルヴィスの姿が目に入る。

心配をかけてしまったな…と、2人の頭を撫でると、少し体を
捩ったが、起きる気配はない。


「…気が付いたか、狼厳」


聞きなれた声がした方に目を向ければ、
何処か安堵した様子の爺様が入り口付近に立っていた。


「すまない…不覚を取った」

「やむを得まい。突然、楼華やセルヴィス、シュヴァリエが出て来たのだ。
 お前が躊躇うのも当然であろう。…しかし、救援に来てくれた皆には、
 しっかりと礼を言っておくのだぞ」

「…そうだ。爺様、セフィドに行ったプルが、来ていなかったか?」

「む…プリュネル殿か?慌てて電信を飛ばした故、彼女の隊にも
 届いたかも知れぬ。姿を見かけたのか?」

「ああ。…何か帝国に用でもあったのかも知れぬな。
 彼女にも、礼をしに行かねば…」


そう言って体を起こそうとするが、思いのほか体が痛むし、だるい。
その様子を見て爺様が小さく首を左右に振った。


「まだ安静にしておけ。2日間眠り続けていた上、常人であれば
 命も危ういほどの重傷だ。完治するまで、ここにいろ。良いな?」

「…分かった」


確かに、全身に力が入らない。
ここは爺様の言葉に従うべきだろう…そう考え、俺は再び横になった。
楼華とセルヴィスが起きたら、最初に礼を言わないとな…。
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